路地恋花(ろぉじこいばな)』というマンガをご存知でしょうか。
京都にある「ふきこ路地」の住人たちの生活を描いたマンガです。
主人公である「ふきこ路地」の住人たちは、皆それぞれなにかしらの職人を目指し、古い町家で寝起きしながら、将来に苦悶しながらも試行錯誤を繰り返し、己の技術を磨きつつ、ちゃっかり恋愛もしていきます。

群像劇風のオムニバス形式で全4巻、タイトル通りほぼすべてキレイな恋愛絡みの話ですので、私は読んでいると頭痛が治まらなくなるのですが、フィクションとはいえおそらく同年代であろう若者たちが、葛藤しながらも理想を求める姿はグッとくるものがありました。

また、路地と町家の描写が大変美しく、路地の風景と長屋での生活が細部に至るまでリアルに描か
れています。
なにより魅力的なのは、この路地がそっくりそのまま京都に実在するということです。
ということで実際に行ってみることにしました。


『路地恋花』に出てくる「ふきこ路地」のモデルになったのは、京都市東山区にある「あじき路地」という町家の並びです。
あじき路地は明治末期に建てられた長屋で、当初は祇園の芸者が暮らしていました。

近年は無人の時期が長く続き、建物も老朽化していたため放置され、廃墟のようになっていたそうです。
しかし2004年、大家さんの意向の元で新規入居者の募集と大規模な改修を行い、もとの美しい町家の姿を取り戻しました。


この長屋、十数軒の家が軒を連ねており、現在はそのうち8軒の家に人が住んでいます。
住人の皆さんは、ほとんどがなんらかの職人さんで、染め物や革製品、パンやお菓子、和照明や和裁洋裁など、それぞれの技術を活かして生活してみえます。

おそらく賃料も安いのでしょう、伝統工芸・ものつくり以外にも、様々なジャンルの若手クリエイターの活動拠点となっているようです。
土日祝日には、長屋を店舗として小売店を開いている方、工房を開放して見学者を受け入れている方もみえるそうですよ。


あじき路地は、京阪本線清水五条駅から北東すぐの場所にあります。
大黒湯という銭湯が目印です。

日曜の朝にフラッと行ったのですが、時間が早すぎたのか、残念ながらほとんどのおウチはまだ閉まっていました。

路地最奥から
奥行きは40mほどでつきあたり、通りに接するところに小さな間口が建っています。
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入口側から

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レトロな町家の雰囲気に合わせた、シックな看板が掛かっています。


日曜日のパン屋さんが開いていたので、パンを買いました

民家ではありません、お洒落なパン屋の玄関です。
フランス人のブーランジェが作ったパンを食べられます。
店員さんもフランスの方でした。
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ポンプ式の井戸
今でも現役のようです。
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あじき路地を含め、近所の路地・町家には今でも人が住んでおり、また路地の通路部分が私有地の場合もあります。
散策したり写真を撮る時は、住民の方に断ってからにしましょう。


コレで終わりなのですが、申し訳ないので慰み程度に京都の写真をご覧ください。

祇園のへんを歩きました
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頭痛がするほどいい写真
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細見美術館も行きました
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京大も行きましたよ
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あじき路地、長屋の中があまり見れなかったのは残念ですが、路地のそこかしこにレトロな雰囲気があふれていて、最高でした。
あんな町に住んで働けたらステキだなって……。
今度京都へ行く機会があれば、今度はちゃんと訪問時間を考えて、またどちらかの工房に予約を入れて、見学とかもしてみたいです。
京都駅からもワリと近くにあるので、よければ立ち寄ってみてください。


あじき路地
京都府京都市
東山区大黒町通松原下ル2丁目山城町284
京阪本線清水五条駅から北東方向へ徒歩約5分、銭湯大黒湯の隣
http://ajikiroji.com/