以前、所用で長野県の諏訪市へ行きました。

諏訪市は長野県のほぼ中央部に位置し、諏訪大社や諏訪湖、温泉で有名な観光都市です。

諏訪大社上社
古くから軍神、また狩猟・漁業の神として信仰を集めています。
この日もちびっこ相撲大会が開かれていました。
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高島城
諏訪藩高島氏の居城であった城です。
明治維新の後に取り壊されましたが、1970年に再建されました。
現在は公園・資料館になっています。
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諏訪大社下社
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諏訪大社の御柱

大木を斜面に滑らせる『御柱祭』で使われる樅の木です。
直径2m、高さ20mくらいでしょうか、近くで見るとすごい迫力です。
これにまたがって最大斜度35度の坂(立っていられないくらいの坂)を下るそうですが、正気の沙汰とは思えません。
さすが日本三大奇祭の一つです。
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諏訪市は観光都市であると同時に、工業都市としても有名です。
SEIKOブランドの腕時計で知られるセイコーエプソン株式会社も、諏訪市に本社・生産拠点を置いており、風光明媚な環境、精密機械産業が盛んなことを併せて『東洋のスイス』と呼ばれることもあるとか。
セイコーによって世界初のクオーツ時計が開発された歴史から、『儀象堂』という時計の博物館があります。

水運儀象台
中世中国・北宋時代に造られた、大型の天文観測時計です。
その名の通り、水流の力を使って動かします。
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この他に、江戸期に始まった日本の時計開発の歴史や、近代の時計、技術の進歩について知ることができます。

セイコーが開発したクオーツ時計が時計市場に与えたインパクトについての話は特に面白いです。

クオーツ以前の腕時計は、ネジや振り子によってゼンマイを巻き上げ、それを動力として脱進機という機構を動かし、時間を刻む時計が一般的でした。
こういう時計を機械式腕時計というのですが、ゼンマイの動力が切れると止まってしまうほか、機械で駆動しているために外部の振動等の影響を受け、どうしても少しずつズレてきます。

これに対し、クオーツ時計では時間を刻むのに水晶の振動を利用します。
機械式腕時計の脱進機と比べ、水晶は非常に高速で振動しているため、正確に時間を測ることが可能です。
また、動力は小型電池1個、これで長時間駆動し、メンテナンスが簡単という利点もあります。

私は現在某メーカーの機械式時計を使っていますが、1日に約1分ほど時間がズレるため、週に1度は時刻を調整しなおさなければなりません。
また、2日に1回はリューズ(ゼンマイを巻き上げるネジ)を回してやらないと、動力不足で止まってしまいます。
クオーツ時計なら、1日の誤差は1秒未満、さらに電気が切れるまでは動き続けるので、こういった手間は一切必要ありません。

クオーツ時計、元々は大変大型かつ高価な装置でしたが、1970年台にセイコーが腕時計サイズでの小型化・量産化に成功、さらに技術特許を公開してしまったため一気に普及が進み、ヨーロッパの時計産業に大きな打撃を与えました。
ヨーロッパ側からは「クオーツ・ショック」「セイコーがヨーロッパの時計産業を破壊した」などと言われることもあります。

ただ、日本製クオーツ式腕時計が市場を席巻した結果、日本から機械式腕時計の職人が消えてしまい、後の機械式腕時計復権の時、日本企業は大いに苦戦する結果になりました。

また、クオーツ式時計と比較して機械式時計が全面的に劣っているかというとそういうわけでもなく、防水・防塵・耐熱等の機能を備えたものもあるほか、ムーブメントや装飾の華麗さという面で、機械式腕時計を愛好する人は今でもたくさんいます。
私の時計もなにかと手が掛かり、初めは面倒に感じていましたが、だんだんと愛着が湧いてきました。


間欠泉
諏訪湖沿いに湧いている間欠泉です。
昔は最高50mの高さまで自然に吹き出ていたそうですが、今は止まってしまっています。
今はコンプレッサーを使って人工的にお湯を噴出させており、1日5~6回、5m程の高さの噴泉が見られます。
油断していると水びたしになるので、注意が必要です。
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諏訪湖の夕日
大変広い湖です。
この写真は色調が悪いですが、真っ赤な太陽が湖面を赤く染めていく様子、大変素晴らしい景色でした。
冬季には湖面がすべて凍結し、『御神(おみ)渡り』という現象を見ることができます。
死ぬ前に一度は見てみたいものの一つです。
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正直行く前はあまり期待していなかったのですが、行ってみるとなかなか見どころの多い場所でした。
旅行も事前の調査(サーベイ)が大切ですね。
夏には花火大会なんかもあって、非常に混雑するそうです。
また、宮坂醸造(『真澄』など)や伊東酒造(『横笛』など)といった蔵元を抱える酒造りの街でもあります。
この時は車だったので飲めなかったのですが、次はゆっくり泊まってお酒を飲みたいです。