私の住んでる場所はクソ田舎で、周りは山に囲まれているし、綺麗な川が流れています。
自然が多いせいか、今までは夏場も結構涼しかったんですが、最近は地球温暖化のせいか気温が高くなってきたような、暑さがキツく感じるようになってきました。
家にはエアコンもないし、網戸を開けていても生温い風が吹き込んでくるだけです……。
毎日こう暑いと、なにか冷たいものが飲みたくなります。

ということで、サングリアを作ることにしました。
以前、スペインバルかなにかへ行った時、あの時も暑い日でしたが、とても美味しく頂いた記憶があります。

サングリアの作り方はいたって簡単です。
ワイン、ソーダやジュース、小口に切った果物、お好みで砂糖やシナモン、これらをテキトー混ぜたらできあがり。
小洒落た飲み物ですが、家でも簡単に作れてしまいます。

ただ、サングリアを作るにあたって注意しなければいけないことがあります。
酒税法です。

酒税法は、主にアルコール類の製造・販売について定めた法律です。
酒を作る・売るためには、酒税法に従い製造・販売業者としての免許や税務署の許可を得ることが必要となってきます。
酒蔵や酒屋は勿論のこと、祭りの時に神社で製造・提供される「どぶろく」も、たしかきちんと許可をとってるはずです。

一般の家庭で酒類を製造することは、原則禁止されています。
違反すると10年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
結構重い罰が課せられますし、当然前科もついてしまいます。

しかし、家で梅酒を漬けてる人とかもいますよね?
「なんで梅酒はいいの?」って気になりませんか?

酒税法の条文中では、自家製梅酒はOKなものとされています。ただ、ここにも細かい規制が定められています。

1つに、作る梅酒は自家消費用、自分の家で飲むものに限られること。
レストランや旅館などでお客さんに振る舞うには、別途手続が必要になりますし、おみやげ用に瓶詰めして販売するのはNG(届出・許可が必要)です。

次に果実を漬け込む酒類はアルコール度数20%以上のリキュール類に限られます。
アルコール度数20%以下のお酒に果実を漬け込むと、酵母が活性化してアルコール発酵が進むおそれがあるからです。
要するに「家で醸しちゃダメ!」ってことですね。
以前N●Kの「きょうの●理」でみりん梅酒の作り方を紹介したのが問題になりました。
みりんのアルコール度数は日本酒と同程度、14%くらいですから、みりんに梅酒を漬け込むのは、残念ながら違法行為です。

市販のジュースにイースト菌を適量入れたり、Amazon等で売っている「自家製ビール製造キット」等を使うと、家でも簡単にアルコール飲料が作れてしまいますが、自宅で度数1%以上のアルコール飲料を製造することは酒税法に違反することになりますのでご注意ください。
(参考:自家醸造に関する国税庁のQ&A

「おウチでお酒を作りたい、アルコール製造の免許は取れないの?」と思われるかもしれません。
アルコール飲料の製造免許については、お酒の酒類によって規定の製造量が定められており、それを下回った場合は免許を取り上げられてしまいます。

規定の製造量、例を挙げると、

 清酒 60キロリットル (1升瓶30,000本以上)
 ビール 60キロリットル (350ml缶17万本以上)
 ワイン 6キロリットル (フルボトル8,000本)
 ※酒税法2章7条2項より

この量をおウチの中だけで消費するのは、ちょっと難しい気がします。


さて、サングリアを作るためにワインを使うわけですが、ワインのアルコール度数はだいたい15%前後ですから、ここに果実を入れることは、違法行為となるおそれがあります。
もっと言えば、アルコール度数20%以下のリキュールを使ったカクテル等は全部違法というふうにも理解できてしまいます。


これについてのルールは、酒税法の中で別途定められています。

10 前各項の規定は、消費の直前において酒類と他の物品(酒類を含む。)との混和をする場合で政令で定めるときについては、適用しない。
酒税法8章43条10項

飲む直前に混ぜればOKということらしいです。
漬け置きしたりして発酵してしまうとアウトですが、カクテル風に混ぜてすぐ飲めばセーフなんですね。
なるほどね。

「おウチで作って飲むサングリアは合法である」というのが確認できたので、早速調理に取り掛かります。