おウチを出てから4日目、おウチから1,000km以上離れた札幌のホテルで目を覚ましました。
通勤電車を乗り過ごして以来スマホの電源はずっとオフなので世間の様子はよく分かりませんが、ただただ捜索願を出されていないことを祈ります。

昨日貰った向精神薬を飲んだおかげか、昨晩は少しだけ眠れましたし、気分も多少よくなってきました。
札幌から函館へ行くか、それとも道東方面へ向かうか少し悩みましたが、友人の勧めに従い函館へ向かうことにします。

函館までは特急列車に乗ろうかと思いましたが、あいにく手持ちの現金が足りませんでした。
「同じ道内だし、そんなに遠くないだろう……」
そう高を括り、時刻表を確認することもなく、鈍行列車で向かうことにしたのですが……。


これは余談ですが、失踪中に注意していたことが2点あります。

1つ、スマホの電源を極力入れないことです
これはあくまで噂ですが、GPSを利用しなくても、バックグラウンド通信等の電波を拾えば、キャリアは端末の位置を特定することができるそうです。
なので、基本的には電源OFFでした。

2つ、キャッシュカードの利用についてです
今はATMの相互利用が広まり、銀行や郵便局の店舗だけでなく、全国のコンビニでもカード1枚でお金を引き出せる、大変便利な時代になりました。
しかし、ATMでお金を引き出すと、
何月何日何時何分にどこのATM端末からいくら引き出したかという記録が金融機関に残ってしまい、そこから大体の行動範囲・パターンが絞られてしまいます。
かと言って、まとめてお金を引き出して、大金を持ち歩くのも煩わしいです。
なので、私の場合は長距離移動の直前に、必要な分より少し多め/少なめに引き出すという方法をとっていました。

スマホの電波にしても、ATMの利用履歴にしても、普段生活している上では秘密が守られているので、まったく気にする必要はありません。
ただ、もし家族から捜索願が出されていて、警察が関わってきた場合、おそらく話は違ってきます。
初日に「捜索願を出すな」とは伝えましたが、現在どうなっているかは分かりません。
この時点では好きなだけ旅行してあとは死ぬ気でいましたから、途中で「発見」されるならともかく、「保護」されるのは望ましくありません。

日本の警察は非常に優秀で、年間の行方不明者約85,000人のうち、7割近くにあたる約56,000人が、届出から1週間以内に保護・帰宅・発見されています。
(H25警察庁統計より、PDF)
私にとっては最後の旅行のつもりなので、気力体力が尽きて満足がいくまで、できれば1ヶ月くらいは頑張りたいところです。
警察が本気を出せば無力なのでしょうが、できうる限りの注意は払って行動します。
これからやむを得ず失踪される方のご参考になればと思います。


というわけで、いつもお世話になっている乗換アプリも起動することなく、札幌を出発しました。
札幌-函館の路線、函館本線(小樽方面)と千歳線・室蘭本線(苫小牧方面)の2つがあるのですが、また苫小牧に戻るのはなんか癪だったので、函館本線を使うことにしました。


函館本線の普通列車に乗り、まずは小樽駅へ向かいます。
札幌から小樽までの所要時間は50分ほど、すぐ近くです。
小樽で一旦下車し、昼食を摂ることにしました。

古い駅看板
緑地に金の文字、柱の上に乗った軌条もオシャレです。
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小樽駅前、三角市場にあった食堂です(名前は失念しました……)。
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海鮮丼に、カニの味噌汁をサービスしてくださいました。
このお店、数十種類のネタの中から、好きなネタ3品(1,500円)か5品(2,500円)を選んで丼にしてくれます。
この日のオススメはマグロと甘エビ、せっかく北海道に来たのだからウニとイクラも食べておきたいところですが、電車代が無くなってしまうのでマグロは断念……。
客引きのオジサン、風俗店の呼び込みみたいでコミカルでした。
マトモな食事は久々です、すごくおいしかったです。
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次は倶知安駅まで向かいます。
小樽から倶知安までの所要時間は1時間半ほどです。
倶知安駅では、1時間弱の電車待ち。
この時は初夏の頃でしたが、まだ雪が残っていてすごく寒い……。
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多分、羊蹄山です
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倶知安からは、長万部行きの列車に乗ります。
ココも所要時間は1時間半ほど、おしりが痛くなってきました。
そして長万部でも1時間待ちです……。
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とにかくなにもないです
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ホームで震えながら、次発の列車を待っていました。
後で知ったのですが、寒い時期で乗り換え時間が長時間になる場合などは、一度改札を出てもいいらしいです。


長万部から函館は、直通の電車が運行されています。
所要時間は2時間半ほどです。
電車に乗りっぱなしなのは初日と同じですが、疲労が蓄積してきたのか、緊張が高まっているのか、結構な苦痛を感じます。


そして日がすっかり暮れた頃、函館に到着。
もうクタクタです。
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函館には路面電車が走ってるんですね。
車両もレトロでステキです。
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さっさとホテルを探して入ろうかと思ったのですが、昨日札幌で会った友人から「函館の夜景は見ておいたほうがいいよ」と言われていたため、ソコだけは押さえることにしました。

函館市電で駅前駅から十字街駅まで向かい、函館山のふもとからズルズル歩いてロープウェイ乗り場まで向かいます。

途中でいい感じの飲食店を発見しました。
阿佐利というすき焼き屋さんだそうです。
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十字街駅からロープウェー乗り場までは、歩いて7~8分ほどです。


平日だったか休日だったか失念しましたが、ロープウェイ乗り場は観光客の方々でいっぱいでした。
特に海外の方が多かったように覚えています。
家族連れやカップルが多い中、私は一人でスーツにビジネスバッグです。
ネクタイも毎日ちゃんと結んでいます。
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函館の夜景
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日本三大夜景に数えられるだけあって、飲み込まれるような光景でした。
函館山は陸繋島で、島の天辺から本土を見下ろすようなかたちになります。
暗い海と街の明かりがコントラストになって、何時間でも見ていられそうです。
残念ながら周りが少し賑やかすぎましたが……。


夜景で興奮した心を鎮めるために少し散歩しつつ、帰りは末広町駅から市電に乗り駅前に戻ります。
そしてホテルにチェックイン即気絶しました。

明日は一人で憧れの青函連絡船に乗り、本土に戻ります。

<続く>