山谷を出てから、親切な友人宅に居候させてもらいつつ、食事もご馳走になり、体調も若干良くなってきました。
寝床は床でしたが、公園の便所と比べれば天国みたいなもんです。
さらに休日には、友人が東京を案内してくれました。


というわけで、連れてこられたのが靖国神社
私は自称クリスチャンですが、宗教多元主義の立場ですので、平気で神社を詣でますし、寺にも参ります。
賽銭も投げますし、きちんと敬意を払って柏手を打って頭も下げます。

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神社自体も大変立派で見応えがあるものですが、併せて必ず見て頂きたい場所があります。
境内の中にある『遊就館』という宝物館です。

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遊就館は、もともと明治期に新政府軍の戦没者の遺品を展示する目的で建てられました。
戊辰戦争に始まり、日清・日露戦争から第一次世界大戦、そして第二次世界大戦・太平洋戦争までの資料が保管・展示されています。

太平洋戦争当時に使われた飛行機(零式艦上戦闘機五二型)
いわゆる『ゼロ戦』です。
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八九式十五糎加農砲
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九六式十五糎榴弾砲
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海軍三年式八糎高角砲
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いずれも実際に戦地で使用されたものだそうです。

人間魚雷 回天
特攻というと、航空特攻(神風特別攻撃隊)が有名ですが、水中から敵艦に攻撃を仕掛けるものもありました。
回天は、炸薬を搭載し母艦から射出、そのまま敵艦の土手っ腹に突っ込むという有人兵器です。
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九七式中戦車 チハ

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兵器類の展示も素晴らしいのですが、なによりも心打たれたのは、太平洋戦争の戦地で散っていった若い兵士達の手紙です。
死に直面した時の、人の心の在りようが、大変鮮明に見えました。
感想は筆舌に尽くしがたいので、是非一度見に行って頂きたいと思います。


さて、友人宅で毎日ダラダラ過ごしていると、家族から「会社は解雇になるそうです」とメールが来ました。
私としてはとっくに解雇されているものだと思っていたので少し驚き、そして同時に「どうして私がクビにされなきゃならないんだ」という怒りが湧いてきました。
同じ会社を辞めるにしても、(自己都合・会社都合)退職と解雇では、その後の経歴について若干変わってきます。
たしかに無断で欠勤したのは私が悪い、悪いですが、そもそもの原因は職場のパワハラ野郎にある、そう思い、帰って会社に抗議することにしました。

というわけで友人から帰りの交通費を借りて、東京から約1ヶ月ぶりの我が家へ帰ります。

ゴキゲンな新宿の空
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長い旅路もこれで終わりです。
死ぬ死ぬ言いながらオメオメ帰ってきてしまい、結局仕事も辞めてしまったわけですが、いろんなものを見ることができたし、貴重な体験もできたし(もうホームレス生活はしたくないですが)、最終的には会社から小銭もせしめたので、よかったこととします。

<了>