ロードバイクに乗っていると、様々なトラブルに遭遇します。
一番ポピュラーなトラブルが、タイヤチューブのパンクです。

ロードバイクに乗り始めてから1週間ほど経ったある日、いつものように街中を走っていると、ふと急にペダルが重くなって、車体が前に進まなくなりました。。
何事かと思い自転車をチェックすると、後輪のタイヤがヘコヘコになっているではありませんか。

パンクしたまま乗り続けると、金属製のホイールが傷んでしまいます。
仕方なく自転車を引いて、前の自転車屋へ向かいました。

店員さんに見せると「あー、パンクしてますね。どうしますか?」との返事が。
どうしますかって、どうしたらいいんだろう……。
意味が分からずオロオロしていると、店員さんも私の状況を察してくれたのか「修理しますね」と言ってくれました。
店員さん、実に手際よく自転車を分解していきます。
手際が良すぎて、なにをどうしているのか全然分からず、見ているだけでテンパってきそうです。

パンクした後輪を外し、タイヤとリムの隙間からチューブを取り出してバケツに浸し、パンクした箇所を特定すると、表面にパッチを貼って、あっという間に修理完了。
思わず惚れ惚れしてしまいます。
そして、無事膨らんだチューブをタイヤの中に戻そうとすると……チューブがダルダルに伸びて戻らないではありませんか。

店員さん「あー、これはもうチューブを替えたほうがいいですね」
私「お願いします……」

チューブの交換が終わり、パンクしたタイヤを見せてもらったら、表面に5mmくらいの穴が開いていました。

店員さん「ガラス片でも踏んだみたいですね」
私「まだ走れますか? もうタイヤも替えたほうがいいですか?」
店員さん「これくらいならまだ大丈夫ですよ(笑)」

タイヤ表面の穴から、中のチューブ見えてるんですが、大丈夫なんですかね……。
まあプロが大丈夫って言ってるんだから、大丈夫でしょう……。
そして2日後、再び無事パンクしました。

「まだ大丈夫」って、「家帰るくらいなら平気だよ」って意味だったんですね……。
だったらちゃんとそう言ってくださいよ……。

恨み言をこぼしても仕方ないですし、自分でタイヤを交換してみることにしました。
私のロードバイクは、クリンチャータイヤという、外側のタイヤと内側のチューブからなる構造のものを利用しています。
ガラス片を踏んだことで、おそらくタイヤ・チューブともにダメになってしまっているので、療法交換しましょう。
ついでですので、前後輪まとめて交換します。


タイヤ交換に使用した道具は以下です。

タイヤ
コンチネンタル グランプリ4000S 700×23C 2本セット

少し高いですが、なかなか評判はいいタイヤです。

チューブ
2本セット コンチネンタル(Continental) チューブ Race28 700×20-25C(仏式60mm)

タイヤがコンチネンタルなので、チューブもコンチネンタルにしました。

タイヤレバー
PARKTOOL(パークツール) タイヤレバー 3本組 TL-1C

タイヤレバーは、タイヤの取り外し・取り付けに使う道具です。
これを使わなくてもタイヤ交換は可能なそうなのですが、個人的には圧倒的にタイヤレバーの使用をオススメします。
作業の早さ、安全さ、確実さが全然違います。


今履いているタイヤのサイズは700×25c(タイヤの外径約28インチ、タイヤの幅25mm)ですが、自転車を譲ってくれた友人に勧められ、少し細めの700×23Cにしてみました。
細いタイヤのほうが、漕ぎ味が軽くなるそうです。
ただし、タイヤが細いため、濡れた路面などでの安定性は下がります。また、太いタイヤと比べると振動を強く感じるようにもなるそうです。


それでは作業に入ります。
作業の中では、オイルで汚れた部分を触る必要がありますし、手を車体にぶつけることもあるので軍手必須です。
素手だと痛い目を見ますよ。軍手してても痛いんですけどね。

本当は作業用スタンドとかあればいいのですが、そんなもの置くスペースないので、仕方なく床にシートを敷いて、その上に車体をひっくり返して置きました。
円滑に作業を進めるために、前輪のギアはアウター(外側の大きいギア、漕ぐと重いほう)に、後輪のギアはトップ(一番外の小さいギア、漕ぐと重いほう)に入れておいてください

今回使う道具・パーツ
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初めにタイヤをホイールごとフレームから取り外しましょう。
まず、ブレーキを緩めます。
タイヤとフレームが接する部分、ブレーキキャリバーについているつまみを引っ張ってやると、タイヤを挟んでいたブレーキがパカっと開きます。

次に、クイックレリーズを外します。
ホイール中心部についているレバーを回し、緩めてください。

前輪の場合、レリーズを緩めるだけでタイヤが外れます。

後輪の場合は、リヤディレイラーを持ち上げて、スプロケット(後輪ホイールについているギア)からチェーンを外し、その間にタイヤを取り外します。

全後輪を外したところ
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リヤディレイラー周辺
画像中央、グレーのコレをひねるように動かすと、スプロケットからチェーンが外れ、ホイールが取り外せます
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タイヤを取り外したら、バルブを緩めて空気を全部抜きます。

タイヤがヘナヘナになったら、次はいよいよ取り外しです。
ホイールのリム(端っこ)にタイヤレバーを突っ込んで、テコの原理でビード(タイヤの外周部に入っている、硬いワイヤー)をリムから外します。
この作業に結構力を要しますし、勢い余ってホイール手をぶつけることもあるので注意してください。

ホイールからタイヤが外れました。
バルブを留めているナットを外し、古いチューブも外しましょう。

裸のホイールです
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次に、新しいタイヤをホイールにはめ込みます。

タイヤ
両端、少し質感の違う部分がビード(ワイヤー部分)です。
クリンチャータイヤでは、ココをホイールに引っ掛けて固定しています。
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まず片面のビードをリムにはめましょう。
結構力が要りますし、上手く入らなくてイライラしましたが、タイヤレバーを使ってなんとか入りきりました。

片面がすべてはまったら、リムとタイヤとの隙間からチューブを入れていきます。

チューブ
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チューブには軽く空気を入れて膨らませておくと、取り扱いやすくなります。

タイヤとホイールの隙間からチューブを入れ、バルブをホイールのバルブ穴に差し込み、そこから順番に収納していきます。

バルブ
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チューブを全部入れたところ

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チューブが全部入ったら、最後はもう片方のタイヤのビードをリムに入れます。
タイヤレバーを使って、テコの原理で持ち上げてリムの内側へ突っ込みましょう。

ビードが全部収まったら、ビードとリムの隙間からチューブがはみ出てないかチェックします。
チューブがビードとリムの間に挟まっていると、空気を入れた途端破裂して、台無しになることもありますよ。

OKだったら、チューブに空気を入れて作業終了です。
後輪タイヤは穴開きなので捨てますが、前輪のタイヤとチューブはまだ使えるので取っておきましょう。


交換が終わり、早速乗ってみました。
作業は上手くいったようで、違和感なく走れます。
以前のタイヤよりも細く、空気圧が高いので、地面の感触が直で伝わってきてお尻が痛いです。
でもたしかに乗り味は軽快でした。
コンチネンタルを贔屓するわけではないのですが、前のタイヤよりもグリップ感があって安心します。
地面をギュッと掴むような感じで、濡れたマンホールの上でも結構踏ん張ってました。

自転車のタイヤは、些細な事で簡単にパンクするので、交換用のチューブ・小型の空気入れ(ハンドポンプ)は常に携帯しておくのが望ましいです。
ハンドポンプの値段はピンキリですが、空気圧を確認するゲージがついている、できるだけ高圧まで空気を入れられる、床置きで操作できるものがオススメです。

また、チューブを持ち歩くと結構お荷物になりますので、小さなパンク修理キットを携帯するという手もあります。
(このキットは何度か使ってみましたが、私は一度も上手くいっていませんね……)

お金も手間もかかるので、あまりパンクしないことを祈ります……。